「Dr.コトー診療所」の志木那島はここ 与那国島

与那国1日目

2005年夏、2泊与那国、二泊石垣、一泊那覇の沖縄の旅。
新千歳空港から羽田、那覇を経由して志木那島こと与那国島へ向かう。
那覇から与那国へは、一日1往復。
那覇空港の広い通路を通って、階段を降ろされて、狭い島行きのロビーで待つ。
時間も遅れぎみ。
遅れるならいっその事欠航になってくれれば
これから訪れる「予想外」の旅行にはならなかったのだが…
バスの迎えが来て、これまたバスのような小さな飛行機に搭乗
.。



バルルンバルルンとプロペラ機が無事与那国へ運んでくれた。
与那国空港も島に見合った小さな空港。
レンタカーで民宿「おもろ」へ。
民宿のネエネエ曰く「台風が近付いているので明日から荒れるよ。
泳ぐなら今日のうちに泳いだほうがいいよ」
慌てて、民宿の裏のナンタ浜。
夜になり予報通り風が強くなってきた。
明日からの予定、観光は、海は、海底遺跡はどうなるのかな?

与那国2日目

木造平屋、民宿「おもろ」の木枠窓は、風で朝からガタガタいっている。
雨もどんどん強くなる。
本日の予定は、「謎の海底遺跡をシュノーケリングで見学する」だった。
もちろん台風で今日のシュノーケリング船は、中止。
そりゅあそうだわね〜。
明日には空路で石垣島に渡る予定。
午前中、長命草が雨で濡れるのを眺めていたが、せっかく来たのだからと、
レンタカーで島内観光に出掛ける。
「おもろ」のネエネエが「気を付けて、車から出ないほうがいいよ」と心配してくれる。
島の南半分は、ヨナグニウマの放牧地だ。
整備されたきれいな牧草地が広がる。
車道には、等間隔に排水溝のような鉄枠がはめられていて、その隙間にヒズメがはさまるので、
その排水溝より向こうには行かない。
そして南側は、断崖絶壁。
馬は逃げないようになっているのね。
その後最西端の地を訪れるが、風で飛ばされそうでそうそうに引き上げる。
内陸部に戻って、アヤミハビル館や伝統工芸間に行くが、どこも休館。
変だな〜と思っていたら、台風だからだって!
職員さんの自主判断か?役場からの通達か?わからないが台風で休館になるのは、当然の事らしい。
台風の多い島ならですわね〜。(*^。^*)  
「おもろ」に戻って夕食をいただく。
民宿のおばあとネエネエが「明日、飛行機欠航かもしれないね〜」と言うその可能性は大いにある。
石垣行き、一日くらい延びても仕方がないか〜

与那国3日目

三日目、予想通り飛行機は欠航。しかも、私たちが到着して依頼、フェリーも欠航していた。
物資も入って来ないし、旅行者も来ない。
「おもろ」には、私たち以外に同じに日にフェリーで来た若者が一人。
部屋にこもったきり出てこない。
朝ごはんを頂いてから、「おもろ」文庫のまんが『花より男子』を読みふける。
おかげで、だいたいのイメージがつかめて、TVでドラマ化された時には配役にかなり不満であった。
「おもろ」から10分くらい歩いたところに福山スーパーがある。
あまりに暇なので、ビールが切れた、おつまみがない、アイスが食べたいと言っては
福山スーパーに向かい、1日で10回くらい行った。
もちろん、外は暴風雨。
福山スーパーの道をへだてた向こう側の一角に与那国役場がある。
たぶん、『志木那島村役場の課長、星野さん』はここで働いているのじゃないかしら?
夜は、トランプゲーム「大貧民」に興じる。明日は、飛行機飛ぶんですか〜?

与那国島4日目                
                    



さすがに台風も下火になってきた。でも台風一過とはいかない。
気になるのは、飛行機!
「おもろ」のおばあとネエネエは、「雲が厚いと飛ばないんだよね〜」と。
え〜〜(T_T)
食材もなにもかも入って来ない中で、ネエネエの苦心の朝食をいただく。
時間を待って空港に確認すると案の定、今日も飛ばない!
あちゃ〜〜!!騒いでも飛ばない物は、飛ばないので島内観光に気持ちを切り替える。

「久部良バリ」
      その昔、島がたいへん貧しかった時、
人口を増やさないように妊婦さんを幅跳びのようにして飛ばせた岩の割れ目の事。
割れ目と言っても3〜5bくらいあるので
、国体の選手になるくらいの身体能力の高い妊婦さんじゃないと生き残れなったという歴史を持った場所です(ちょっと例えが不謹慎ですが…)


「アヤミハビル館」  
アヤミハビルという羽を広げると20センチにもなる世界最大の「蛾」が展示されています。
学術的にたいへん貴重な『蛾』らしいです。
蛾というと嫌われますが、ここまで色鮮やかで、大きいと実物を見たいものです。


『どなん』   
「おもろ」の近くにある「どなん」は、『花酒』という泡盛を作っています。
トーマスは、空港で60度の花酒を買いました。
オッキーも飲んでみました。「火」噴きました。他にも、伝統工芸館や泡盛酒造屋さんにも行きました。




与那国で何と言っても外せないのが、『Dr.コトー診療所の』の志木那島診療所。
あいにく(?)「先生も綾佳さんも和田さん」も居なかった(*^。^*)
診療所の屋上に、上がれるようになっていました。
診療所の「旗」もありました。現実とドラマが交錯した瞬間でした。




『Dr.コトー診療所』の漁労長のシゲさんの港の近くの『ナーマ浜』で泳ぎました。
台風の後なので、すっきりと澄んではいませんでしたが、魚がいました。
.地元の少年たちが、貝細工に使う貝をたくさん取っていたので、どうするのか訊いたら
、焼いて食べるらしいです。
そんなこんなで、島内観光もほぼ終わりました。
台風も過ぎ去り、明日は飛行機飛ぶでしょう!
やっと、石垣に行けます。

与那国5日目

白波までズーットさんご礁が続く「ダンヌ浜」
民宿「おもろ」で朝食をいただいて、帰り支度をする。
「おもろ」のおばあの親戚のおばちゃんが空港まで車で送ってくれるという。
「今日は、飛行機飛ぶでしょう」とおばあ達が言うので、地元の人が言うんだから飛ぶだろう。
「おもろ」のおばあとネエネエにお世話になったお礼を言い、民宿を後にする。
空港に着くと、島に足止めされていた旅行客がわんさか集まってきた。
空港内のショップも開いて、賑やかだ。
島の酒造所の「泡盛」飲み比べセットでも買おうかなあとのんびりお土産品を見ながら、
搭乗時間を待つ。
少し遅れ気味。
そのうち、石垣発与那国行きが到着してそれが折り返し運転になることが分かってきた。
つまり、石垣空港を離陸しなければ、今日も石垣へは行けないのだ。
じりじりしながら待っていると、石垣空港は出たという情報。
ホッとするも間もなく、出ても与那国空港に着陸できなければ宮古に向かうという。
え〜〜〜なんで〜〜(@_@;)

与那国には、東西に大きめの山が3つほどあって、そのうち2つが空港の近くにある。
そのせいで、空港近くに雲がかかりやすい。
プロペラ機なのでパイロットが目視確認で離発着をするらしいのだ。
そのために滑走路上に雲があると飛行機は、来ないし、出ないということらしい。
結局、この日、私たちを迎えに飛行機は来なかった\(◎o◎)/!
もう、いいのだ。私たちは、このまま与那国島民になるんだ…明日は、どうなる、私たち。


与那国6日目  さよ〜なら〜 与那国


「遠くなる与那国島」

明日は、那覇空港から北海道へ帰るチケットを取ってある。
何としても、今日、島を脱出しなければならない!
トーマスは、決断した。「フェリーで帰ろう!」
昨日、何日ぶりかにフェリーが入ったので、それに乗ってきた新しい旅行客が「おもろ」にもいた。
天気は、今ひとつだが、荒れてないのでフェリーは、出航するだろう。
飛行機は、たぶん今日も飛ばない。
雲がある。飛行機なら石垣まで30分、フェりーで4時間。時間差は大きいが仕方がない。
「おもろ」のおばあとネエネエもそれが言いという。
フェリーは、前半の2時間が揺れるから、早めに眠ったほうがいいよとアドバイスを受けて今度こそ本当にさようなら。
船に乗ると、昨日空港にきていた旅行客がたくさんいた。
みんな、同じ事を考えたのだ。
ついに出航の時間。遠ざかる島。
ついに『脱出』した…。
船酔いしないように、マダム ノーリーと早々に横になる。
予定通りに2時間程眠って、船が安定した頃に目をさました。
そこへトーマスが来て言った。「オッキー、残念な報告がある。」
「何?まさか、また島にUターンするんじゃないよね?!」


「それがさ〜、飛行機、飛んだ!!]

「エ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

トーマスとナッキーが、甲板にいるとき、飛行機は島へ向かったという。
与那国2泊、石垣3泊の計画が与那国に5泊もしちゃった。
こんな旅もいつか、いい話のネタになるかな?!
その日に内に石垣空港から那覇へ移動。翌日、羽田を経由して新千歳へ。
マダム☆ノーリーとは、羽田でお別れ。
別れのとき、彼女が言った。まあまあ「おもろ」かったじゃない?!


                              おしまい

  

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