2 007年8月18〜19日 トヨニ川右股〜左股
参加者 J子・TADO様・K下さん・オッキー
右股と左股が合流する地点から入渓。
すぐに左岸に渡って林道にあがりました。かなりあれた林道ですが、川原を歩くより早いです。
ネットでの、ズーット上の方で熊にうなられたという情報もあり、念のため「ピーピー」笛を鳴らしっぱなし。
熊が聞いていたら、「一回聞けば出て行かないって!!しつこい!!」っていうくらい鳴らす。だって怖いモン!!
林道には、熊さんの古い落し物もありましたからね〜。
小一時間も歩いて、再度本格的に入渓。
日高の沢は、とにかくきれいです。でもでもすぐに写真なんか撮ってる場合じゃない沢が私達を待っていました。
たくさんのヘツリと滝がありました。
登ったすべての滝はノーザイルだったんで、非常に集中した山行でした。
オッキーはヘツリで2回落水しました。一度は、足が付かなかった。
リーダーのJ子は果敢に挑戦した滝で足を滑らせ滝つぼの中へ…
「落ちたー」という声で振り返ったら、ウォータースライダーのように滑り落ちていくJ子が見えて、あれま!!と思ったけど
ちゃんと水流に押し流されて、足が付く場所に辿り着いたので大丈夫。
で、どんな滝があったかな〜というとこんなんが…
これは、遠くから見えた時は「オー!!」って。とにかく、こんな滝が次から次へと出てくる。
どの滝もそれほど困難でもなく、かといって簡単じゃない!ロープを出すか出さないか微妙なところ。
ただ、とにかくたくさん滝が出てくることは分かっているので、ロープを出していると時間が足りないので
どうしても、気合で抜けるところが多くなる。大高巻きをする滝は、1000mまでにはなかった。
ヘツリもたくさん。
こんなんとか
こんなんとか
画像があるという事は、まだ余裕があるということで、本当にすごく微妙な滝やヘツリは、写真撮っている場合じゃありません。
とにかくたくさんの滝とヘツリを越えて、1000mの二股に到着しました。
ここまででも、「滝もういらない!」というくらい滝を越えてきました。
ところが、残念なことに900mの二股と間違えて、予定していた直登沢ではなく本流に入ってしまったのです。
でも、どこを登っても稜線に向かいます。ただ、本流には滝はなく、ガレ場を越えて、超急斜面のヤブ漕ぎをさせられました。
おまけに、朝からのガスっていた天気は、稜線が近付くにつれてバラバラと雨に変わりました。
完璧に私達は濃い雲の中にいました。
沢で濡れ、ガスと雨に濡れ、濡れたヤブで全身ずぶ濡れ。
やっと稜線に出てもガスでなんにも見えません。
トヨニの南峰目指して、踏み跡を辿ります。あ〜私達は今どの辺を歩いているのだろう?
Pはまだかな〜
駐車場を出発して8時間後 やっとトヨニのPに着きました。
夏道がないので頂上看板もなく布テープがハイ松に何本か巻きついているだけです。
さて、このPに二張り分のテン場があるはずなのですが… フン?ない!!テン場はどこじゃ?!
どこを探してもPには、テントを張れるスペースはない。
「このまま下山しよう」とか、「無理して下山したってすぐ暗くなるからダメ」だとか、あれやこれや話し合う。
そして、とりあえず地図でPの東側がコルになっているから下がってみようということになり、
下がり始めると東方向に踏み跡があることがわかった。
それを辿って行くと「アッター!!テン場」 やれやれ、こんな所にあったんかい?!
ガスさえなきゃ見えたのにな〜
テント張って、みんなで全身のお着替え。いや〜〜疲れた!
夕御飯は、カレーライス。梅酒やらバーボンやらワインやらをチビチビやりながら、7時には就寝。
寒いのでみんなでくっついて寝ました。おかげでヌクヌク(^0^)人間湯たんぽは暖かい…
さて翌朝は、ガスも消えて晴天です。
トヨニのPから左股へ急なガレ場を下ります。
途中、懸垂の支点が整備された滝が3箇所
この滝を過ぎると後は、川原歩きです。
暖かな日差しを浴びて歩きます。昨日が、この天気だったらな〜
車道につながる林道を3キロ程歩いて、午前11時を過ぎる頃山行は終了しました。
[ 画像協力 K下さん・TADO様 ]