2008年8月24日 知来岳 滝の沢川右股〜左股

参加者  オッキー ・  J子 ・  ハチオ ・ エリザベス


登り  5時間   下り  3時間半(作業道40分利用)

日本海を浜益まで北上します。滝ノ沢林道に入ってからゲートが一つ。
林道は、下山で使う左股を林道が横切って右股沿いに続いています。橋の付近に車を止めました。
入渓は、まず左股に入って少し下降します。右股との分岐は、すぐです。


右股に入ってもしばらくは、なにもない川原を進みます。
そのうちに次第に両岸が立ってきて、第一の核心のゴルジュです。


長さ4〜5m。中を行きます。

まだ8月だというのに、先週までは暑かったというのに、この日に限って肌寒い日でした。
それでも、なにがなんでも胸までの入水を余儀なくされ、意を決して…恐る恐る進み出た次第
チベタ〜〜〜イ  アワワワワ


ゴルジュの抜け口は少しだけ流水の勢いに押されます。

沢の下部は、ゴルジュ帯が続きます。

このゴルジュ越えですっかり冷え冷えでその後は、震えながら歩く事になってしまいました。
ハチオは、ブリッジを作りますがなにもココまでせずとも普通に進んでいけるゴルジュです。
ちょっと、ヤラセっぽいですな〜


ゴルジュ地形から少しづつ、滝が現れるようになります。

こんな一枚岩の濡れた、ヌメヌメした「滝」が連続するようになります。

しばらくは、いくつかゴルジュを越えます。ハチオは、寒さで、中を行かずにだんだん高巻き道を探すようになります。
「フン、軟弱な!!」てな事を言いながら進みます。
そのうちに真正面にP直下の岩壁がすぐそこに見えるようになります。
なんだか、一時間も歩けば到着しそうな勢い!ところが、沢はゴルジュ帯からヌメヌメ滝へと変貌していくのです。
我々は日頃から「直登隊」を信条にしているので、高巻きなんて!ブルルルル ダメダメダメ
でもさすがにどうにもならない滝もあります。
外形の気味のスタンスしかないカンテを利用して行きます。岩もボロく、抜け口も滑り、足外れたら転げ落ちるよね〜
そうしたら、どうなるの〜〜〜〜


ホールドもスタンスも小さくまるい石ころをはめ込んだような岩です。
掴む乗せるというより、押し付けるような登り方です。

ヌメヌメした岩盤が続きます。

J子、ハチオの肩をスタンスに登り始めましたが、途中で「こりゃ動けん!」とセミのように張り付いてしまいました。
オッキーが登り始めて、安定したところで選手交替!
地を這うようなヌメラ〜〜ンとした登りは結構得意っす!!
それから、ロープを出してJ子を上げて、下の二人は時間短縮にほとんど荷上げ状態。
セーノ!
それからも、この手の滝は続きます。
かなり微妙な滝は、3っつ。ハーケンもバイルも全くききません。高巻きも簡単じゃないでしょうな〜。
どれもフリーでリードするので、大変緊張します。それなりに技術は必要だじょ〜〜


頂上直下の岩頭群
沢筋を、左方向に選ぶとこの岩頭を回避できます。

Pまで3級程度の岩を100m程登ります。ロープは出さずに進みます。

一本のリードに時間が掛かるため「早く行け!」「時間が無いぞ〜!」だのやんややんやの激励を浴びながら汗を流したヌメヌメ滝群も終了し、目の前にPの岩頭です。

ここまで、1時間もあれば…と思っていたもくろみははずれ、ロープは5〜6回使用。
全部の滝越えに3時間あまり掛かりました。

これでも、水量が少なく滝も乾いていたので登りやすかったのです。
条件が悪かったらどうなっていたかな〜。

ここから階段状の岩が続きます。3級程度の岩登りです。
この沢を遡行する人は、そんなに多くないでしょう。登山道もないので、全く荒れた感じがしません。
左の沢筋を進んで少々だけ潅木の薄い藪こぎをすると、突然作業道に出ます。
右股と左股に挟まれた稜線に作業道がつけられていました。
「こりゃあ、ありがたや!」
物凄い急騰をもの作業道を使ってPに向かいます。
ほとんど四つん這いになりそうな登り、15分でPです。


Pには、「2等三角点」が!


「黄金山」

知来岳のPからは、360度のパノラマが広がっていました。
この角度からの黄金山は、珍しく非常に雄々しく鎮座しておりました。

帰りは、やはり作業道を使って40分程、稜線を最低コルまで下がります。
この作業道は、三角点整備のための道でしょうか?!
この急騰を機械を担いで、切り広げたのかと思うと登山者より「すご腕」です。


枝沢を下りて、左股本流に合流します。

滑り下りたほうが早い!

左股は、右股に比べるとそんなに困難なところもなく容易です。
最後は、やはり川原をしばらく歩いて林道との交差点に出て、終わりです。

この沢はヌメヌメ滝の攻略が「鍵」です。微妙なホールド、スタンスを使えれば、「面白い!!」沢登りになります。
おしまい

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